不登校から考える、学びの多様性 (1)

学校に行けない、今本当に増えていますね。本人も親御さんも、本当に悩んで苦しんでいることと思います。ひとりひとり、そこにはさまざまな異なる理由があります。

 

ただやはり共通して感じるのは、学校の問題、ひいては社会全体の問題です。

どうしても子どもは学校に行くのが当たり前と考える世の中で、学校に行かない=悪い、と決めつけられ、そこにどんな理由があるのかを考えないことが最大の問題であると感じます。

 

子どもたちの中には、学びたいという気持ちがないわけではないことも多いです。

学校に行かないからと言って、子どもたちから学びの機会を奪うことは絶対あってはならないことです。

 

仕事や家庭などの形が多様になる中で、学びの形も多様になるのはごく自然なことでもあります。

学校という枠組みの中で学ぶことを否定しているわけではありません。学校で学ぶことももちろん選択肢の一つです。

でももしその選択肢が選べない状況だったら、ちょっとした工夫で別の形での学びが作り出せるとしたら、やるべきでしょう。

 

学びで一番大事なのは、子どもたちの意欲です。

子どもたちが学びたいという気持ちがあるならば、最善の形を考えるべきだと思います。

 

そろそろ社会全体がそのことに気づき、学びの多様性について真剣に議論すべきです。

子どもたちが社会に合わせるのではなく、社会が彼らに合わせた学びの環境を作るべきなのではないでしょうか?